前回の流れで名プロデューサーの
飯島敏宏の履歴に迫ります。今回はあえてシンプルな記事にしてみました。
飯島敏宏はいわゆるプロデューサー専任ではなく、演出(監督)、脚本も担当、トータルはプロデューサーの履歴が強いため、プロデューサーとして定着している人物で、特に特撮やホームドラマや不倫テーマの3つの路線の連続ドラマを中心に活躍しました。
ちなみに大プロデューサーの
石井ふく子はテレビドラマの演出(監督)、脚本は担当していません。簡単には
飯島敏宏はプロデューサーだけではなく多彩なジャンルの活動、
石井ふく子の活動は専任方向でした。
「四方向活躍クロニクル 大プロデューサー
飯島敏宏のテレビドラマ代表的作品群」のスタートです。
前回記事⇒
テレビドラマ歴代上位功労者の飯島敏宏と時代劇革命的名作たち四方向活躍クロニクル 大プロデューサー飯島敏宏のテレビドラマ代表的作品群
飯島敏宏はテレビドラマの代表的作品群
プロデューサーと演出(部分的)
『月曜日の男』 1961~1964 全159話 最高視聴率40.9% 探偵、事件もの30分枠 待田京介など
『俄-浪華遊侠伝-』 1970 全13話 「木下恵介・人間の歌シリーズ」第2作 ギャラクシー賞の第14回期間選奨受賞 林隆三、藤村志保など
『金曜日の妻たちへ』 1983 全14話 不倫もの「金妻」シリーズの第一作 古谷一行、いしだあゆみなど
『金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?』 1984 全14話 22時台で最高視聴率20%越え 高橋恵子、竜雷太など
『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』 1985 全14話 第3回ATP賞人気番組賞受賞 古谷一行、いしだあゆみなど
『金曜日には花を買って』 1986~1987 全14話 「金妻」シリーズの関連作 篠ひろ子、奥田瑛二など
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金曜日の妻たちへ 全7巻セット 古谷一行的には大ヒットを記録したテレビドラマ版の「金田一耕助シリーズ」に次ぐ、代表的なものともいえるでしょう。金曜日の妻たちへの後に表記が第一章の扱いが追加されています。
監督のみ (部分的)
『柔道一代』 1962~1964 30分枠 全95話 柔道、スポーツもの 御木本伸介など
『ウルトラセブン』 1967~1968 全49話 最高視聴率30%越え 中山昭二、森次浩司(現森次晃嗣)
『風』 1967 1967~1968 全41話 4度参加 栗塚旭、土田早苗 最高視聴率20%越え 京都市民映画祭で受賞歴有
監督と脚本 (部分的)
『ウルトラQ』 1966 全28話 監督は重要な1話を含む6度参加 最高視聴率35%越え 佐原健二、桜井浩子など
『ウルトラマン』 1966~1967 全39話 監督は重要な1話を含む7度参加 最高視聴率42%越え 黒部進、小林昭二など
『泣いてたまるか』 全80話 最終回など最低でも数度は担当 渥美清
『怪奇大作戦』 1968 全26話 監督は重要な1話を含む5度参加 勝呂誉、岸田森など
プロデューサーのみ 特に大きい作品
『冬の旅』 1970 全13話 「木下恵介・人間の歌シリーズ」第1作 第8回ギャラクシー賞第13回期間奨励賞受賞 あおい輝彦、大谷直子など
『白い夏』 1972 全18話 「木下恵介・人間の歌シリーズ」第8作 ギャラクシー賞第22回期間選奨受賞対象、芸術選奨受賞 芦田伸介、十朱幸代など
『それぞれの秋』 1973 全15話 「木下恵介・人間の歌シリーズ」第12作 第11回ギャラクシー賞受賞作品など多数のミネート 名作 小林桂樹、小倉一郎など
『バラ色の人生』 1974 全13話 「木下恵介・人間の歌シリーズ」第14作 第7回テレビ大賞優秀個人賞受賞対象 寺尾聰、仁科明子(現仁科亜季子)
『もうひとつの春』 1975 全13話 「木下恵介・人間の歌シリーズ」第18作 小林桂樹、小倉一郎
『冬の運動会』 1977 全10話 「木下恵介・人間の歌シリーズ」第24作の最終作 名作 いしだあゆみ、根津甚八、加藤治子など
『男たちによろしく』 1987 13話 田村正和、古谷一行など
企画 代表的なもの
『毎度おさわがせします』 1985 全12話 小野寺昭、篠ひろ子、中山美穂など
「ウルトラシリーズ」「風」「木下恵介・人間の歌シリーズ」「金妻」 四方向活躍クロニクル
飯島敏宏はプロデューサーと演出、監督のみ、監督と脚本、プロデューサーのみ、企画、事実上の5方向で結果を残しました。特にプロデューサーと演出、監督のみ、監督と脚本、プロデューサーのみの4つのそれぞれで代表的なものを3つ以上残しています。プロデューサーの通産では連続ドラマだけで13以上の代表的作品を残しています。
特撮のテレビドラマの確立に貢献の「ウルトラシリーズ」の初期、監督のみの『ウルトラセブン』、それより制作前の監督と脚本の『ウルトラQ』、 『ウルトラマン』 も意味がある活動でしたが、プロデューサーと演出は、159話が放送された推理&解決物の1時間連続ドラマ『
月曜日の男』は大きな転機となったといえるでしょう。最高視聴率40.9%を記録しました。初の大ヒットに関与、放送批評家賞(ギャラクシー賞)第14回期間選奨受賞の『俄-浪華遊侠伝-」(「木下恵介・人間の歌シリーズ」第2作)からさらに活躍に流れに入ります。
監督のみの『風(1967)』は、京都映画祭(当時は京都市民映画祭扱い)のテレビ映画部門の受賞歴を持つ、のちに「必殺シリーズ」等(松野宏軌は多数のシリーズに監督で参加)につながる1960年代の松竹制作の代表的なテレビドラマの一つです。
プロデューサーと部分的演出は、やはり『金曜日の妻たちへ』は「
中居正広の金曜日のスマイルたちへ」という番組名のパロディされたバラエティ番組が作られるなど名作です。プロデューサーのみの担当作は『
それぞれの秋』と『冬の運動会』は印象に残り、向田邦子の上位の代表的な脚本担当作、『
それぞれの秋』は親子関係の微妙な部分に上手に踏み込んだ印象が強く、『冬の運動会』の4つでの加藤治子といえば「大岡越前シリーズ」の大岡越前(大岡忠相)の母親もありますが、こちらも話数が少ないながらも存在の印象が強めです。
木下惠介生誕100年 木下恵介・人間の歌シリーズ それぞれの秋 DVD-BOX視聴率以外の日本のテレビドラマを語る上で比較的重要な作品 巨匠木下恵介がさまざまな映画で”人間とは何か”、苦しくも哀しくいとおしい”本当の人間”の姿を追い求めたように、その気持ちを継承したテレビドラマの作品群が「木下恵介・人間の歌シリーズ」であり、『
それぞれの秋』は上位の代表的な1本です。
「木下恵介・人間の歌シリーズ」や「金妻」シリーズなどの多くのヒット作に関与したことから、TBSを離れて木下プロ(木下恵介プロダクション、現在はドリマックス・テレビジョンに変更、映画巨匠の木下恵介による創立の初期はテレビドラマ制作会社)の社長も経験しています。
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冬の運動会は日本テレビ系の2005年に3時間枠の長編ドラマとしてリメイクされています。この際は岡田准一、長谷川京子などの出演でしたが、ドラマを知る物としてはやはり1970年代の名作です。あの独自の雰囲気の味わいは現代だと茶番劇にもなってしまいもう作れません。
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小泉進次郎のできちゃった婚の問題点はほぼ取り上げないマスコミの異常性。
連日過剰に報道される、父と息子や周囲の美談エピシードの数々、何かおかしい。何故問題点を指摘しない。マスコミがごく一部だけとりあげて人気があるように見せかけているおばさん人気など関係ない
小泉進次郎は結婚していない滝クリと否認なしの性行為を繰りかえしていた事実が存在がある。これは大きな問題だ。マスコミはこんな男を養護し、誇張する。
別の女に取られるのが嫌な滝クリの女のイジにはめられて事実上の御用(妊娠すれば結婚確定)ともなった。
できちゃった婚は政治家としての大きな落ち度だ。自分はデキ婚、以前に政治家同士の不倫を批判していた進次郎も問題がある。会見はデキ婚の事実から逃げるような発言の繰り返しでひどい。
しかし、マスコミは関係もない周囲エピソードに逃げて論点を平気で逸らす都合の良い囲っぷりに飽き飽き、最悪な事態だ。
韓国にマスコミは北朝鮮に次いでひどいが、日本もそれに次いでひどい