前回の「盟友と消え行く。消えた捜査一主任の謎と新ダブル体制」の新ダブル体制とはいっても基本的には
青木義朗の出番が多めです。たとえでいうとわかりやすいと思うので活用させていただきますが、数話に1度くらいの頻度で
里見浩太朗の演じる捜査主任が捜査を行う話数があります。
もちろん、5話に一度というのはたとえなので、3話ぶりや7話に登場する場合もあります。
波島進と
中山昭二にゆる体制のときと基本は同じです。この体制で話数が作られていたころも
波島進の演じる捜査主任の出番が基本であり、数話に1度などで
中山昭二の演じる捜査主任が登場して捜査しています。登場頻度があえて均等に近くない部分も特別機動捜査隊の特徴といえるでしょう。
個人的にはこの2組で4名は捜査担当(登場話数)の割合は
7対3ほどの割合であると考えています。
↓ ↓
7割の立石主任・
波島進→三船主任・
青木義朗3割の藤島主任・
中山昭二→高倉主任・
里見浩太朗 または、↓
約500話まで、7割の立石主任・
波島進、3割の藤島主任・
中山昭二約500話以降、三船主任・
青木義朗、3割の高倉主任・
里見浩太朗という形↑で、引き継いでいると考えられます。たとえでいうと、501話から510話までだとしたら、
青木義朗は7話分の捜査主任で登場する話数があり、
里見浩太朗の捜査主任は3話分の担当話数に留まるということになります。ちょっと複雑ですが、この説明がなんとなくでも伝わっていたらうれしいです。
里見浩太朗といえば、当時は同時期に
東野英治郎の主演による
水戸黄門にも出演しています。提供の関連から「ナショナル劇場
水戸黄門」とも言われています。この
水戸黄門の東映版は第1、2部の
佐々木助三郎は杉良太郎であり、
里見浩太朗は第3部以降からの
佐々木助三郎を引き継ぐ形で出演しています。この
水戸黄門と特別機動捜査隊には意外な関わりがあります。
里見浩太朗の特別機動捜査隊の場合は毎回の出演ではありませんが、東映の大先輩である
片岡千恵蔵は映画ですが、東映の現代劇の東京の撮影と時代劇の京都の撮影を主演スターとして、12年以上にわたって行き来しています。里見浩太朗の意識はしていないはずですが、自然と大先輩の影響を受けていたともいえるのかもしれません。

上記の里見浩太朗が日本テレビのスペシャルドラマで主演した忠臣蔵です。演じた大石内蔵之助、大先輩の片岡千恵蔵は映画で5作を演じています。片岡千恵蔵は忠臣蔵の題材を長年で牽引してきた俳優です。映画で35年にわたって、戦前から討ち入りのある本伝や関連作に22作も出演、主演は1930~1963年にわたって20作があります。
片岡千恵蔵の忠臣蔵に関しては映画ブログの方に詳しく書いているので興味ある場合はご覧ください→映画4つの時代(サイレント~戦前音声付~戦中~戦後カラー作)で、ただ一人の大スター。(主演18になっていますが、20です。近いうちに諸々のデータを更新予定)
里見浩太朗は
水戸黄門と特別機動捜査隊の両作品を掛け持ちしてる時期があります。撮影期間と放送期間という意味においても掛け持ちになっています。この両作に出演している1971年以降は、同じ週に里見浩太朗が登場しています。TBS系列の里見浩太朗は
佐々木助三郎、NET系列(現・テレビ朝日)では捜査主任の高倉刑事で姿を現しています。
水戸黄門の初期の頃は基本として、2クールの半年分から3クールの9ヶ月の範囲で一区切りとなるため、次の部までの休止の期間に、特別機動捜査隊の出演の半年分を撮影している可能性もあります。でも、可能性が低いことだと考えています。半年や数ヶ月寝かしておくことは映画ではないドラマであるので考えがたいことのようです。
特別機動捜査隊は1977年まで続いています。水戸黄門とは約6年ほどの期間で重複しています。つまり、同じ週に2作の撮影をしてこともあったのではないでしょうか。ドラマで長期間にわたって”
佐々木助三郎と刑事を1週間に演じた男”ということも考えられます。
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