前回の続きです。
前回の「砂地獄・NHK大物プロデュサーから見る「大河ドラマの不調を脱出するヒント」大河ドラマと近藤晋。NHKを代表する歴代上位のプロデューサーである
近藤晋のドラマに大河ドラマの没落を回避する何かヒントがあるのではないか?
近藤晋が手がけたドラマである「
この町の人」の最終回(第4回)の満月という話数で、杉村春子とミヤコ蝶々の掛け合いから歌が未だに忘れられないのです。劇中で口ずさむ歌である”
故郷の空”。この歌はスコットランド民謡の唱歌です。この歌、日本の歌だと思っていました。涙腺を刺激する歌で、日本人好みの歌なのかもしれません。ドラも好きな歌です。この作品の前はこんな古い歌なんだろうみたいに思い込んでいましたが、このドラマで好きになりました。この歌にもヒントがあったりします。
~故郷の空~
1.夕空晴れて秋風吹き
月影落ちて鈴虫鳴く
思へば遠し故郷の空
ああ、我が父母いかにおはす
2.澄行く水に秋萩たれ
玉なす露は、ススキに満つ
思へば似たり、故郷の野邊
ああわが弟妹(はらから)たれと遊ぶ


前回の1984年の大河ドラマ「山河燃ゆ」もですが、変に日本だけばかりの内容にとらわれるなという部分もあるのです。つまり、
故郷を大事にしながらも日本にばかりこだわることはない。
戻りますが、「この町の人」の最終回の中で、故郷の空を二人が口ずさむシーンは名シーンでした。この二人はやはり、只者ではない名優です。
ミヤコ蝶々が演じる役柄が天涯孤独のような心境に陥ったことを察っした
杉村春子が演ずるお金持ちのご夫人が一人ではないよ。という想いを込めた歌でもあると理解しています。辛いことはあるけど、わたしもいるよって気持ちもあるのでしょうね。セリフでいわず歌で伝えるのもまた、いいものです。
一時、脱線してしまいましたが、大河ドラマの「
花燃ゆ」は2話で切ってしまいました。全体的に内容がどうにも拷問でなりませんでした。観てるだけで拷問を受けてるようなつまらなさにあふれているからです。昔のドラマを見たほうが面白いなと思いました。去年の2014年の「
軍師官兵衛」は7話で切りましたので、それよりも早い切りとなりました。去年は切った理由が女優陣の酷さが一番の原因でした。批判になりそうなので控えておきますが、役と合うよりも人気とりや知名度でキャスティングしてる感じも空回りでした。
男の俳優をはべらせてるような感じがあり、主演の
井上真央の代表作である「花より男子」の流れをNHKが関連付けているのかも知れないです。あの作品も主役は井上真央でも周りの男たちなくしては内容にならないという作品でしたが、大河でそれはちょっとという疑問は残ります。
池田秀一がナレーションなのは驚きました。音楽が
田中公平であり、他にもアニメ畑の人がNHKには多く進出していますね。池田秀一は1979年の大ヒットアニメ「
機動戦士ガンダム」などの
シャア・アズナブル役が当たり役の声優です。今年もシャアが出演する新作があるらしく35年以上演じることになりそうです。この人は昔は顔出しで、ドラマに俳優としても出演しています。
杉良太郎の時代劇ドラマのゲストなどでも見たことがあります。
そんなわけで、大河は(他のドラマもですが多くが)低迷してるため、題材的にも革新的なことをやらざる得ない状況だと考えられます。本当は低迷する前に手をうち実行する、それができるのが歴代の方々でした。最低限は前年に放送する題材、その年に放送する題材、次の年に放送する題材など、バランスなども考えて欲しいものです。
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