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松山容子の○もの正体 幻のテレビドラマの霧に埋もれた姫君
日本電波映画株式会社は映画も作っていましたが全体的にはテレビドラマが中心の会社でした。
多くの作品群の中でも『
琴姫七変化』(1960年~1962年)や『宇宙Gメン』(1964~1965年)、『
柔(1964)』(1964~1965年)が主なヒット作でした。今回は海江田譲二の部分から脱して、まだ取上げ足りない部分に迫っていけたらと考えています。取り上げていない部分が
松山容子に関してです。
松山容子のテレビドラマに残した知られざる実積へ迫ります。
幻のテレビドラマの霧に埋もれた姫君
松竹の映画出身の女優の
松山容子を主演に起用した『
琴姫七変化』がテレビドラマ初期の大ヒット作の一つになりその後もタイトルに姫が含まれ、姫君が主役の30分枠のドラマが作られました。全て日本テレビ系列の放送でした。CMへもつながったことが考えられますが、姫君が困難に立ち向かって乗り越えていく姿は清楚で勇敢な印象をお茶の間に定着させました。
松山容子の姫ものドラマシリーズが3作作られたこともそのヒットを示すものです。
松山容子の姫ものドラマの主演作
・タイトル・放送年数 ・主演
『琴姫七変化』(1960年~1962年) 松山容子
『月姫峠』(1963年) 松山容子
『霧姫さま』(1963年~1965年) 松山容子
『
琴姫七変化』や『
月姫峠』は松竹のCSチャンネルのホームドラマチャンネルにて何度か放送されたことがありますが、残念ながら『
霧姫さま』は見たことがありません。商品かもされていませんし、1度も再放送もされていないようです。それなので見たくても主張が叶いません。素人にはどうにもならない生き地獄です。
東映の1960年代の
近衛十四郎の『
柳生武芸帳』(1965)や中野誠也の『次郎長三国志』(1968)など、テレビ時代劇も現在観ることができずに同様なことがいえますが、事実上の著作がある松竹関連や放送した日本テレビの関連にフィルムが存在していないのかもしれません。
『
霧姫さま』は第1シリーズ(1963年~1964)と第2シリーズ(1964年~1965年)があったと考えられています。『
琴姫七変化』や『
月姫峠』は視聴が可能なため、詳細を確認することが可能ですが、『
霧姫さま』のスタッフは不明です。『
霧姫さま』の制作スタッフは、事実上の前作『
月姫峠』のスタッフが中心であったものと考えられます。
栗塚旭の代表作シリーズの用心棒シリーズの1作目の『俺は用心棒』、松山容子は上記写真の9巻の18話にゲスト出演しています。
また、主演の
栗塚旭とはこの作品の他にも助演同士でいくつかの共演作がありました。
『俺は用心棒』はDVD化されていないのは残念なところですが、個人的には再放送の全話数を録画しています。
1960年代を代表するテレビドラマの名女優「松山容子」の代表作たち
松山容子は1960年代を代表するテレビドラマの女優でした。1960年代の前半は映画俳優がテレビドラマに出演する時代ではなく、映画で成功できなかった俳優や大きくピークを越した俳優、、新しい活動場所を求めて挑戦する俳優が出演している傾向がありました。松山容子は芸名が松山清子の時代に映画『紅蝙蝠(1958)』などへ出演しましたが、映画で活躍できなかった女優の1人でした。
松山容子は主演作の大きな代表作は『
琴姫七変化』(1960~1962)のみでしたが、主演作は『
月姫峠』(1963)、『
霧姫さま』(1963~1965)、『旅がらすくれないお仙』(1968~1969)、『めくらのお市(テレビドラマ版』(1971)など代表作な作品群がありました。その中でも『めくらのお市』は映画も松山容子の主演で4作が制作され、ドラマと映画を通じた代表作の一つとも考えられます。『めくらのお市(テレビドラマ版』は1971年で1970年代ですが、トータルの活躍は1960年代でした。
『めくらのお市』映画は前々回記事にあり↓
テレビドラマの松田定次、海江田譲二、松山容子 豪華3競演録実現松山容子の助演の代表作は1964~1965の
倉丘伸太郎(のちの倉岡伸太朗)の『里見八犬伝』や柔道ブームを巻き起こした1964~1965の『柔』、『柔一筋』(1965)、『柔道水滸伝』(1965~1966)、『続 柔』(1965~1966)への事実上の柔道シリーズの助演でも知られています。
松山容子や
倉丘伸太郎に関する今回の裏記事↓
2大ドラマスター倉丘伸太郎の波乱の芸能人生と松山容子の女○○の正体波乱の芸能人生と女○○の正体
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刀を持つ松山容子の姿、クリアな画質でモノクロ作品が見られます。
やっぱり時代劇はテレビドラマも映画も含めてモノクロにもよさがあり、
現代に見るとすごく新鮮な世界です。現在では美貌の女剣士役が様になるような女優はなかなかいません。
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