~テレビドラマと映画のカンケイに
遠山の金さんの桜吹雪がグランドクロスするとき~
堀雄二といえば、息子が声優や俳優などの活動をしています。特に
堀秀行は声優で代表作があり、テレビアニメの代表作と役柄が存在しています。わたくしドラはドラマ、映画はもちろんアニメファンでもあって視聴済みですが、「
聖闘士星矢」のフェニックス一輝、「
魁!!男塾」の剣桃太郎の二つは声で演じた代表的なキャラクターといえます。
不思議なことに、この「
聖闘士星矢」「
魁!!男塾」は2作とも父親である
堀雄二が「警視庁物語シリーズ」などの多数の映画で世話になった、東映の制作によるテレビアニメです。言うまでもなく、これは偶然であり必然(クロス1)です。
今回もドラマと映画の関係で進行していこうと思います。”なぜドラマブログで映画の話なのか”と思われる方もいらっしゃると思われますが、日本のテレビドラマの黄金期は、映画の黄金期の影響が絶大からです。俳優や製作者、特に東映は映画の流れをテレビドラマに受け流した要素が多数存在しています。だから日本の黄金期のドラマのことをちゃんと話すと映画とのつながり(クロス2)を絶つことは難しくなります。
テレビドラマの忠臣蔵、
水戸黄門も大岡越前、
遠山の金さん、新撰組、探偵、刑事の題材は東映の映画時代の流れや影響などが、大きな関わりがあります。東映の映画からテレビドラマにつながったところが大きい特徴が存在しています。特に
水戸黄門(戦後は14作の月形龍之介)も大岡越前(戦後は市川右太衛門、月形龍之介などが東映で数度)、旗本退屈男(市川右太衛門のみで東映で21作)、特に
片岡千恵蔵の存在は絶大といえます。
忠臣蔵(出演23作以上で歴代最長の35年の主演・
片岡千恵蔵、戦後11で東映で10作)、
遠山の金さん(歴代最多・通算19作、東映で18作・
片岡千恵蔵)、新撰組(東映で戦後最多7作の主演・
片岡千恵蔵)、探偵(金田一、多羅尾伴内であわせて22作ほどの探偵最多・
片岡千恵蔵)、刑事(戦後初めてヒットした刑事映画シリーズのにっぽんGメン、地獄シリーズで
片岡千恵蔵)
千恵蔵の新撰組⇒
「近藤勇が現代によみがえる」大俳優はそれも背負い続けた。
千恵蔵の「火の玉奉行」は遠山金四郎役の通算では14作目、東映版のいれずみ判官(遠山金四郎)シリーズでは、通算13作目に該当します。千恵蔵の遠山は、CSでは10作ほどが放送されており、個人的にはブルーレイディスクに全て録画しています。VHSの魅力もありますが、DVDは残念ながら発売されていません。個人的には遠山といえば、映画は千恵蔵、ドラマは中村梅之助で、2番手は杉良太郎という判断をしています。2016年5月上旬のCS放送の時代劇専門チャンネルに
さだまさしが出演していました。
さだまさしの進行による「
遠山の金さん」の特番で、片岡千恵蔵の話を取り上げていました。
遠山の金さんこと遠山金四郎が裁きで桜吹雪の刺青を見せるシーンは、片岡千恵蔵が映画の見せ場として自らが考えたと話していました。
この映画の名シーンは、テレビドラマの「遠山の金さん」の題材にも長年にわたって引き継がれています。(クロス3)片岡千恵蔵の遠山の金さん役の映画は戦前から戦後にかけて、1938年の「弥次喜多道中記」から1962年の「さくら判官」まで、通算24年間で19作の主演作が作られています。
ちょっとというか、「
特別機動捜査隊」からはだいぶそれましたが、大切な映画とドラマがクロスする部分です。残念ながら、
堀雄二という名優は現在においては、ちゃんと評価されていない部分がある人物です。映画「警視庁物語シリーズ」とテレビドラマ「七人の刑事シリーズ」は日本の刑事作品を代表する作品であり、紛れもない出演の代表作となる2つです。
映画「警視庁物語シリーズ」は、のちに作られるテレビドラマ「
特別機動捜査隊」や「七人の刑事シリーズ」など多数の日本の刑事ドラマに結果的にも含めて影響を与えているからです。
堀雄二に関しても上記の”なぜドラマブログで映画の話なのか”とも関わりがあります。映画からテレビドラマへの流れを知ることでドラマの新しい魅力にもつながるはずです。
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ちなみに片岡千恵蔵と堀雄二は東映の時代劇と現代劇の映画と東映のテレビドラマの「大岡越前」の1~2部でも共演(クロス4)しています。
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