ドラマで金字塔を打ち立てることが難しい世の中になっています。テレビドラマというジャンルのテレビ業界における低迷が金字塔を生み出す可能性を阻んでいるのです。今回も金字塔が成し得ることができる風潮があったテレビドラマ全盛期のお話です。
前回に引き続き「
特別機動捜査隊」について、進めていきます。このドラマは独自なパターンが成立しており、総合的には同じようなことやってるんですが、飽きそうで飽きない内容は時代劇ドラマと通じるのかもしれません。
東映のヒットしたテレビドラマはこうしたさじ加減や違いをつける工夫などのやり口はホントにうまく、映画時代のノウハウもあるかと考えられますがバリエーションの引き出しも多い。
このドラマは、
刑事ドラマの世界で1位の800話強が週間で連続で放送されていますが、個人的にいわせてもらえば、フィルムが現存する中では”まだ見ぬ最後の伝説の
刑事ドラマ”なのです。週間をほぼ連続による800話以上は世界に2作しかありません。
大川橋蔵の時代劇ドラマ「
銭形平次」につ次ぐ世界2位であり、
刑事ドラマでは世界で1位の金字塔の記録です。今後も破られることはまず厳しいでしょう。両方とも
東映のテレビドラマです。
他に週間で連続放送された
刑事ドラマでは「
特別機動捜査隊」は連続放送話数が1位の800話強となっていますが、
刑事ドラマ2位は700話強の「
太陽にほえろ!」となっています。「
特別機動捜査隊」は比較的安定したな回が数度に一度あるような状態が続いています。「
特別機動捜査隊」は
視聴率の30パーセントを何度も記録したといわれていますが、以前の記事で取り上げたことがある「
ザ・ガードマン」同様に詳しい回数などのデータは不明です。


主に藤島班の
伊沢一郎がいい味を出しています。
伊沢一郎は関根部長刑事役ですが、登場した当初
は
中山昭二が演じる藤島主任(関根の上司)の話数に主に登場していましたが、徐々に立石(
波島進)班の捜査の話数にも登場しています。登場当初の主に藤島班は話数を積んでいくうえでだんだんと関係なくなっていきます。
戦前の日活の太奏で1931年にデビュー、1934年から日活の多摩川(今は消滅した映画撮影所)の現代劇で映画スターとして売り出したものの、人気はあまり出ずに早めに脇役へ完全転向、数多くの時代劇や現代劇の脇役として50作以上の映画に出演し戦後を迎えます。映画にも出演しながら1960年代にテレビ時代を迎え、この「
特別機動捜査隊」に1960年代後半から出演、
高度経済成長を象徴するようなサラリーマンの見た目でメガネで中年風に太ったおじさんのという風貌ですが、少ない出番で魅せる演技がやはりうまい。戦前の映画時代から荒波に揉まれている俳優は微妙な部分の年輪が違うものです。見てると忘れてしまいますが、記録ではこのドラマがカラーになって50話ほどの335話から登場しています。
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