宇津井健を巻き込んだ「ザ・ガードマン」や「シークレット部隊」と有名映画シリーズと増村保造の流れの渦

ここで、整備しておきたいのが、宇津井健と増村保造には映画時代からの関連がある点です。「黒シリーズ」と言われる映画ファンならおなじみのサスペンス映画のシリーズが大映の映画時代に作られていますが、2作目で宇津井健を主演にした「黒い報告書」（1963）を撮っています。

宇津井健は黒シリーズの全11作中の3作に出演し、主演は2、5作目の計2作ですが、その2作の片方の監督が増村保造なのです。ちなみに増村保造は1、2、11作の監督をしています。二人とも黒シリーズへの参加が3作で並んでいます。また、「黒い報告書」には「ザ・ガードマン」や「シークレット部隊」にも出演している中条静夫と神山繁が出演しているのです。

不思議なことに映画時代からドラマの「ザ・ガードマン」や「シークレット部隊」にまで関連があるのです。特に中条静夫は増村保造の作品に15作以上も出演しています。それらは”映画の大映”といわゆる”大映ドラマ”の関連や流れであると言ってしまえば、それまでなのですが、あまり情報が表に出ないところにこうした流れがあるのです。まさに、この3名と監督はシークレット部隊です。

残念ながらシークレット部隊は商品化されていませんが、ザ・ガードマンの初期だけでも雰囲気は伝わります。

ドラ的に「シークレット部隊」で一番記憶に残っている話数が4話の「女子高校生の禁じられた遊び」です。ゲストメインは関根恵子（現・高橋恵子）で、レギュラー陣では、名女優・三益愛子の息子で川口浩の弟の川口厚と三浦友和がメインの回でした。この3人をメインに内容は展開してちょっと恋愛的な部分もありつつ、若さを出した内容で内容が良かったというよりもインパクトがあったという印象になってしまいました。1972年は川口厚、三浦友和、関根恵子（現・高橋恵子）ともにデビューからあまり日がたたない頃のことです。

三益愛子については、こちらでも少し取り上げています。よければどうぞ⇒（映画で40年本当のレジェンド・トップランナーとして駆け抜けた2大俳優の輝き②「世界で歴代圧倒的1位の男」）にて にほんブログ村人気ブログランキングへ
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