前回に引き続き、映画界とテレビドラマに大きな功績を残した
渡辺邦男の功績の一端に迫っています。
渡辺邦男は確認できるだけで、映画240作以上、17作のテレビドラマに参加しました。
前回記事リンク⇒
天皇の渡辺邦男と松本常保 映画とドラマと 時代と運命と渡辺の映画とテレビドラマ
渡辺邦男は映画とテレビドラマを合わせると戦前の映画黄金期からテレビドラマ黄金期の1928~1974で約47年間で実働があり、世界に誇る大巨匠の
マキノ雅弘に次ぐレベルで上位の年数を記録しました。下記の
渡辺邦男の”渡辺邦男の映画とテレビドラマ”に関しても触れていきます。
<渡辺邦男の映画とテレビドラマ>
監督期間と総年数 参加数など
映画 1928~1970 約43年間 映画230作強、オリジナルと分数の異なる現存作を含むと240作強
ドラマ 1955~1974 約20年間 テレビドラマ17作以上、監督担当回数は220本以上渡辺邦男の実働47年は1974年の最後のテレビドラマ参加作の時期としては、1926年から監督を続行中の
マキノ雅弘に次ぐ年数でした。(映画とテレビドラマの参加監督の対象)つまり、渡辺邦男は映画とドラマで代表作を残した人物の事実上の最初であり、草分けでした。この時点だけでも大きく評価してよい部分だと考えられます。
テレビドラマ史―人と映像 (1978年)渡辺邦男が参加した主なテレビドラマ
<渡辺邦男が参加した主なテレビドラマ>
『ドラマタイトル』 放送年数 放送期間 #渡辺の担当 ・その他
『エノケン ホームラン王』 1955 単発 #監督 ・脚本はサトウハチロー
『姿三四郎(1963)』 1963~1964 半年間 #チーフ監督と脚本 ・全体的に参加
『柔(1964)』 1964~1965 半年間 #チーフ監督と脚本 ・全体的に参加
『王将物語』 1965 1クール #監修のみ ・監督は西山正輝ら 脚本は藤本義一ら
『人生劇場(1965)』 1965 1クール #監修のみ
・監督は内出好吉ら、脚本は映画とドラマの名脚本家の結束信二ら
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『柔一筋』 1965 1クール #監督と脚本で数回のみ参加、・監督は1話を担当していると考えられる。
『続 柔』 1965~1966 半年間 #監修のみ ・監督は西山正輝ら 脚本は真弓典正ら
『明治天皇(1966)』 1966~1967 半年間以上 #監督と脚本で参加と原作 ・全体的に参加、2期に分けて放送
『若さま侍捕物帖(1967)』 1967 4ヶ月 #監督で参加 ・全体は不明 脚本は津田幸夫(津田幸於)ら
『遠山の金さん(1967)』 1967 1クール #監督と脚本で参加 ・全体は不明
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『愛の珊瑚礁』 1968 2ヶ月 #監督と脚本と原作 ・監督と脚本は重要な序盤に参加
『右門捕物帖(1969)』 1969~1970 半年間 #一人目の監督と脚本 ・監督を離れた途中の話数から監修表記
『姿三四郎(1970)』 1970 話数は半年 #監督と脚本で参加 ・竹脇無我の主演版
『闘魂』 1970~1971 話数は18話だが5ヶ月 #監督と脚本で参加
・全体は不明、昔に録画視聴したがチェックできず
『黒帯風雲録 柔』 1972 1クール #監督と脚本で参加 ・全体は不明
15
『月形半平太(1973)』 1973 単発 #監督 ・脚本は東映や松竹の時代劇映画で活躍した鈴木兵吾
『旗本退屈男(1973)』 1973~1974 半年間 #監督と脚本で中盤から参加
・豪華な監督と脚本陣、全話数の視聴と録画済
17
*『ドラマタイトル』 放送年数 放送期間 #渡辺の担当 は確認、または確認できたもの
*1クール=約3ヶ月の放送回数の意味
*( )があるものはそのままのタイトルで他に複重があるもの、たとえば『
柔(1964)』は年数を省くと同名の歌があります。
『
姿三四郎(1963)』は他にも同名でテレビドラマが作られていますし、『人生劇場(1965)』は1930年代から同名の映画も作られています。
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・2008年の12月に放送されたテレビドラマの『愛と青春のドラマスペシャル
姿三四郎』
主演はジャニーズのNEWSの
加藤シゲアキ(放送当時の芸名が加藤成亮)
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ニュージーランド映画と日本映画の歴史の極秘共通点【救急浮上若大将】・『ロード・オブ・ザ・リング』の三部作のピーター・ジャクソンとニュージーランド映画の形成に貢献したある人物
ピーター・ジャクソン降臨 ニュージーランド映画と日本映画の歴史の極秘共通点【救急浮上若大将】裏側渡辺邦男が参加したテレビドラマの特色
渡辺邦男のテレビドラマの特色はやはり現代劇と時代劇の製作に参加した部分です。現代劇と時代劇の両方を起用に対応し、上手に仕上げられて、大きな実積を持っている人間は現代ではさらに困難ですが、当時でもなかなかいませんでした。
渡辺邦男は現存作などを含めると240作以上の映画も同様に現代劇と時代劇を半数に近いほど残していますし、テレビドラマもその両方に通じていた器用な渡辺邦男らしさが残された作品に感じられます。
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永遠の最大ライバルがテレビドラマで終止符 渡辺邦男とマキノ雅弘の娯楽映画2大巨匠冒頭で触れた2名の巨匠の激戦の一端と渡辺邦男のテレビドラマに迫りまります。
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